MLBのドジャースの大谷選手の後を打つフリーマン選手が観戦者のスタンディングオベーションと対戦相手の脱帽の中、涙を浮かべて復帰後の初打席に立った。
ゲームを離れていた理由は子供の病気の看病ということだったが、復帰の際、子供の病気は「ギランバレー症候群」と報道された。
私が何時も言っている「ギランバレー症候群が怖い」の“あの”ギランバレー症候群(以下、GBS)。
発症すると筋肉を動かす運動神経に障害が発生、手足の麻痺や呼吸困難などの症状が起きる。
GBSの発症は4週間以内になんらかの感染症(風邪や食中毒含む)を罹患していて、そのうち26%がカンピロバクター感染があったと報告されている( NEJM,1995年)。
フリーマン選手のお子様(3歳)は呼吸困難になり集中治療室で酸素吸入を受けたと報道されている。(発症原因は不知)。
と、いうことで、主たる原因となるカンピロバクター感染を防ぐため、調理側は「食肉を十分に加熱処理(75℃以上で1分間以上)」「調理器具の移染を防止」、客側は「(食品衛生に配慮している)信頼できる店で食す」「生食を避ける」「中心部加熱不足のタタキ・レアは避ける」、「食べる箸を使って肉を触らない(焼肉やバーベキュー)」といったところが対策となる。
市販されている鶏肉(汚染率32〜96%,内閣府調査)、豚肉(汚染率7%,埼玉県)、牛肉(内臓肉、特にレバー)のカンピロバクターの汚染率を調べた上で、それでも提供する&食べたいと思うのは勝手だが、「(肉やハンバーグの)中がレアで超柔らか~い」等のコメントはいかがなものかと常に意識しています(#^.^#)。
ただし、GBSの発症率は人口10万人あたり1.15人と推定されているため、神経質になるほどのことは無いと思っている人も多いし、そもそも中心部が加熱不足の肉料理にそんなリスクがあると思っていない人の方が多い。
提供側も取り扱い牛肉の抜き取り検査をしていることで安全性をアピールしている企業もある。(全頭検査でないことが気になっているが・・・)
菌は表面につくので表面を加熱すれば良いと思っている料理人は多い。牛肉は特にその傾向が強い。
自分の食べる箸で焼肉を裏返したい気持ちもわかる。
それでも私は言いたい。「ギランバレー症候群が怖い」。
他にも牛肉はO-157、鶏肉はサルモネラ、豚肉はE型肝炎ウィルスが怖い。
食中毒は2回程(カンピロバクターとノロウィルス)経験しているが、一週間近く高熱と嘔吐・下痢が続いて死ぬんじゃないかと思ったが、ギランバレー症候群はさらに怖い。
外食において自分で生肉を加熱料理する場合(すき焼き,しゃぶしゃぶ、)は菜箸を用意してくれている飲食店は食品衛生に配慮した少々安心できる店という判断材料にしている。
無ければ必ず「菜箸をください」と店の方にお願いするが、その菜箸をムダだと思っている人もいるのが残念。
自分で菜箸用のマイ箸を持参するほどの環境意識は持っていないし、営業停止や営業禁止の行政処分のリスクを避けたいと思うならば提供側が用意して喫食者に注意喚起すべきと思っています。