エアコンとうとう買い替え決意。30畳のLDKを28℃に。 過大能力を避ける常識に抗う。データよりも自分の皮膚感覚と生活体験を優先。課題は電気代と脱炭素。

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30畳の部屋を冷やしたい

 我が家では2階にある約30畳のLDKを24畳と6畳分に分けてパーテーションで区切って使っている。
パソコンワークコーナーは24畳側の一角に設置。
一昨年位より24畳側のエアコン(23畳用7kw)が効きにくくなってきて,設定温度20℃設定でもパソコンコーナーは31℃超をキープ。サーキュレーター数台で部屋の空調を整えたり、パソコン2台の冷却を工夫したが座っていても汗💦。
7月くらいからどうにも作業がはかどらないどころか熱中症のリスクも増大。見かねた妻がとうとうエアコン買い替えに同意してくれた。
ちなみに戸建て2階建て,軽量鉄骨,壁はALCでLDKは事情があって2階。エアコンは10年超使用で20年前の建替時更新からは2代目。家内のエアコンは計4台設置(7kw×1台、2.2kw×3台)。
建替時に住宅会社からは業務用タイプのエアコンを天井設置で提案されたものの、1台100万円以上の価格を提示され断った経緯がある。
それでも初代機は量販店よりも3割程度高価だった。後述する3代目のエアコンは初代の半額程度で購入。

 部屋の南側窓は天井から床まである掃き出し窓タイプが3箇所。北・西・東側にも幾つか窓がある。
採光重視とベランダ(6畳程度のバルコニータイプ)への出入りしやすくするために設計してもらったので窓はでかく、夏は厳しい熱波が部屋に注ぐ。

必要能力を公式で計算する

 まずは冷やすために必要な能力を[W]=(Q値+C値/10)× 部屋面積[㎡] ×(設定室温[℃] – 地域年間最低温度[℃])の“ M氏の公式“ を冷房用に当てはめて物理学科出身の息子に依頼して計算してもらう。
条件を色々と想定しながら計算式を展開しているうちにそもそも我が家のような特殊な条件の部屋に公式が当てはまるのかという疑念が沸く。
COP ,APF,IPLV等のエネルギー消費効率も考慮しなくちゃいけない。計算が得意(数検1級)な息子もエアコンのことは専門外。とうとうギブアップ。

情報収集 

専門知識者からの情報収集

 そこで実体験豊富で正直な知人達にアドバイスを求める。
量販店で家電販売担当経験者と家電量販店のサービス部門で働いていた2人、そして個人電気店のオーナー。
3人の経験則をまとめると「カタログデータは参考数値。大事なのは生活者の皮膚感覚」という結論に。
要するに「優先事項を決めて自分で判断しろ」ということ。

優先事項を決める

 第1優先は「熱中症対策で部屋全体を,特にパソコンコーナーを28℃にしたい」。
今までの23畳タイプ(7kw)にするのかそれともより能力の高い26畳タイプ(8kw)にするのか。
そして電気代も気になる。自動洗浄や空気清浄等の付加装置も欲しい。

現地現物で現実聞き取り

 まずは自分で判断するための情報収集。
今回はいつものネット情報ではなく販売現場で現物を前にして(設置後の)現実を聞き取り調査。
市内の大手量販店を5カ所程周って、1番良いアドバイスをしてくれた販売員の店舗で購入。
曰く、
「価格よりも冷えるか冷えないかが心配なら大きなタイプを購入すべし。冷えないとしても諦めがつく」。
なるほどねぇ。納得。

実機購入と設置

それでも価格は重要ということで2年落ちの低価格品を最新型と能力や装備があまり変わっていないことを確認の上,最新23畳タイプより安い29畳(9kw)タイプを選定。
23畳用(消費電力量7kw)から家庭用としては最大級の29畳用(9kw)へ2ランクアップ。
これで冷えなかったらどうしましょ。
土曜日に買って月曜日に工事というラッキーなタイミング。
工事は1時間を予定していたが、29畳タイプは横幅が23畳と同サイズとはいえ、実際にはめ込もうとすると合わせることができない。
既存の穴を少し拡大することでなんとか設置できた。
教訓としては「カタログサイズだけではわからないことがある」。

設置後の状況

 エアコンも室外機も9kwは流石にでかい。遮音性が高い室内には音は届かないが、室外機はうるさい。
でも見るからに頼もしい動き。
以前のエアコンがあまり温度が下がらなかった原因も今回の撤去工事でわかった。室外機の稼働能力が下がっていたことに気づかなかった。

 室内は全域で涼しい。パソコンコーナーも念願の28℃に。しかもリモコンの設定温度28℃で。
パーテーションを開けて30畳にしても隅々まで冷える。
今まで法事があると6畳側と24畳側のエアコンを二台フル稼働させても冷えなかった。
第1優先事項である「(熱中症対策の)室温28℃」は達成できた。

課題

 1点目は「電気料金」

 でも課題は23畳に比して年間2万円増える電気代。(店頭表示データ)
29畳用(9kw)でなくとも26畳(8kw)でも良かったのでは、さらに買い替え前の23畳(7kw)でも良かったのではないかとも思うが、それは実際に稼働させないとわからないことなのでもう考えないことにした。

 2点目は「エネルギー消費増大の罪悪感」。

(設定温度20℃で31℃までしか冷えない10年以上前の2代目と比較してどうかではなく、「過大能力を避ける常識」に対して)。
これはおいおい対策案を検討するとして,とりあえず「28℃の快適な作業環境」は整った。
もう「暑いから休憩」という言い訳はできなくなったけど。

 3点目は「ちょっと冷えすぎ」

 先代である2代目エアコンは部屋の隅が暑く、サーキュレーターで冷気を循環させていたが、3代目エアコンは隅が冷えることがわかった。
現在は設定温度を29.5℃にするとパソコンコーナー周辺が27℃まで下がってしまう。
身体が冷えすぎてしまうので温度設定が難しい。エアコンのAIに頼らずに、自分で微調整することに。

最後にまとめ

この体験談は私的環境内のものなので同様タイプの住宅全てに当てはまるとは限りません。

「優先事項を決めて割り切って自分で判断」

「後悔はしない。不具合は工夫で乗り切る」

↓ 旧エアコン

↓ 設置後

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この記事を書いた人

商業施設と観光。時々神社仏閣。日本温泉科学会員、日本温泉地域学会員、温泉観光士,温泉名人検定合格,温泉ソムリエ,温泉分析書マスター。研究テーマは「全国各地の温泉分析書を現地現物確認し、源泉データを温泉地別に比較。温泉地環境と温泉資源の運用方法」
ラーメンソムリエ。

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